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    ZZ
    2016年02月08日 15:51 更新
    ZZ ΖΖガンダム(ダブルゼータガンダム、Double Zeta Gundam)は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器「モビルスーツ(MS)」の一つ。初出は、1986年のテレビアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する。 作中の軍事勢力の一つである反地球連邦政府組織「エゥーゴ」の試作型可変MS (TMS)で、前作『機動戦士Ζガンダムから登場する「Ζガンダム」の後継機。機体が3機の戦闘機に分離・変形するのが最大の特徴で、人型形態から1機の大型戦闘機に変形することもできる。頭部の大出力ビーム砲といった強力な火器を多数装備し、作中のMSの中でも屈指の攻撃力を持つ。 『機動戦士ガンダムΖΖ』劇中では、主人公「ジュドー・アーシタ」がΖガンダムに次いで搭乗し、「強化型」や「フルアーマー」仕様に改修されながら「ネオ・ジオン軍」と戦う。 本項目では、その他映像作品やゲーム、雑誌企画に登場する派生機、系列機の解説も記述する。 目次 [非表示] 1 開発背景 2 開発経緯 2.1 『マスターピース・ダブルゼータガンダム』における独自設定 3 機体解説 4 分離・合体 4.1 Gフォートレス 4.2 コア・ファイター 4.3 コア・トップ 4.4 コア・ベース 5 武装 5.1 フルアーマー・システム 5.2 仕様変更 6 劇中での活躍 7 デザイン 8 バリエーション 8.1 フルアーマーΖΖガンダム 8.2 強化型ΖΖガンダム 8.3 ΖΖ-GR 8.4 スーパーGフォートレス 8.5 FAZZ(ファッツ) 8.6 プロトタイプΖΖガンダム 8.7 プロトタイプΖΖガンダム B型 8.8 メガゼータ 8.9 ガンプ 8.10 量産型ΖΖガンダム 8.11 武者ΖΖガンダム 8.12 ΖΖガンダム試作機 8.13 スーパーΖΖガンダム 8.14 ΖΖII 8.15 ガンダムトライゼータ 8.15.1 ガンダムトライオン3 8.15.2 ガンダムドライオンIII 9 脚注 10 参考文献 11 関連項目 開発背景[編集] U.C.0080年代後半に、MS開発は激動期を迎えた。ムーバブルフレーム構造を採用した第2世代から、変形機構を備えた第3世代、さらにニュータイプ (NT) 対応機能を備えた第4世代といった、MS数世代分の進化がこの時期に集中している。一年戦争以降進められてきた公国系と連邦系の技術融合の恩恵もあり、MSの単機あたりの性能は大きく向上した。しかし、性能向上に伴う付加機能の方が脚光を浴び始め、MSには本来の白兵戦用途の範疇を超える多様な機能が搭載されていった。このため、MSは徐々に巨大化を余儀なくされたのである。この時点でMSは進化の袋小路に入り込み、恐竜的進化を遂げつつあったとされている。 この時期、アナハイム・エレクトロニクス社が進めていたΖ計画において、圧倒的な戦闘能力を秘めた1機のガンダム・タイプのMSが完成する。それがMSZ-010 ΖΖガンダムである。 開発経緯[編集] 本機は、その機体名称に「Ζ」のコードを冠するといった理由から、当時アナハイム・エレクトロニクスにおいて進行中であったΖ計画の所産として捉えられている。しかし、エゥーゴは本機をΖガンダムの後継機種として発表したが、実際には本機の機体構想自体は、Ζガンダムの完成よりも2年前のアナハイム内部において「G計画」として存在していたとされる。詳細は後述。 計画発足当初の案は、エゥーゴが計画していたジャブロー攻略を主眼に置き、宇宙空間から地上までの連続運用を可能とする大気圏突入能力を有する機体案。もう1つは、多数のジェネレーター直結式メガ粒子砲を搭載する高火力型の機体案である。これらの開発における技術的難関は容易には解決されず、特に後者は性能の要求水準が高かっただけに、計画が一時棚上げされた。 しかし、そこに連邦軍の開発によるガンダムMk-IIがアナハイム社内に持ち込まれたことで事態は一変する。ガンダムMk-IIは基本構造こそ第2世代に達していない機体だったが、アナハイムの技術陣はその柔軟なムーバブルフレーム構造に着目した。これに独自に開発を進めていたブロック・ビルド・アップの概念を融合させることで、格段に堅牢かつ自由度の高いムーバブルフレームの開発に成功したのである。 このムーバブルフレーム技術の恩恵により大気圏突入形態への可変機構が成立し、MSZ-006 Ζガンダムが完成した。しかし、試作機が実戦投入されたグリプス戦役中期の時点では、既にMSは第4世代に繋がる重装甲・重火力機への転換期に差し掛かっており、Ζガンダムの性能的な優位性は長続きしなかった。そこで凍結中であった高火力機の構想を発展させ、さらなる長期的展望のもとに新型TMSの開発が開始される。 開発過程の初期においては、複数の開発チームによる設計案が検討されていた。そのうちの1つとして、Ζガンダムの変形機構をさらに推し進め、分離・合体という要素を加味した新機軸の機体であるMSZ-009の設計プランが提出され、正式な開発認可を与えられた。MSZ-009はΖガンダムを超えるスペックを達成していたが、エゥーゴの要求する性能水準を満たすことはできなかった。 このため、さらに開発コードを刷新した新規設計の機体が検討され、MSZ-010 θガンダムおよびMSA-0011 ιガンダム(後のSガンダム)の設計プランが新たに提出される。両機は並行して開発が進められ、最終的にθガンダムがエゥーゴのフラグシップ機として採用される。このθガンダムが、後にMSZ-010 ΖΖガンダムとして、第一次ネオ・ジオン抗争時に名を馳せることになるTMSである。 θガンダムは、RX-78 ガンダムの再現のみならず、Gアーマーを加えた運用システムを単体で再現しようとしたものである。A、Bパーツそれぞれにジェネレーターや変形機構を搭載することで別個の戦闘メカニズムとしての運用を可能とし、効率的な展開能力を付与された。Ζガンダムでは可変機構の成立に用いられたムーバブルフレーム技術は、θガンダムでは機体構造そのものを強化する目的で導入された。これによって可動部の強度が飛躍的に向上し、大出力ジェネレータの搭載が可能となった。 MSZ-009は単純にA、Bパーツの分離・合体方式であったが、θガンダムではさらにコア・ブロック・システムが導入される。理由の一つとしては、全天周囲モニターを兼ねた脱出ポッドの回収率が当初の見積もりよりも低かったことが挙げられる。これは人的資源に乏しいエゥーゴにとっては大問題であり、コア・ファイターによる生還率は一年戦争時から高かった。 もう1つの理由は火力の充実である。大型艦艇をも凌駕する重火力MSに対抗するため、エゥーゴ首脳陣はアナハイムに50MWクラスの大出力ビーム兵器の搭載を要求した。また、機動性維持の観点やエゥーゴの艦艇規格に適合させるため、全高を20m以内に収める要求も提出された。アナハイムの技術陣は小型・高出力のジェネレーターを開発したが、それでも要求を満たすためには3基分の出力を必要とした。2基での搭載にはMSの全高が25m以上必要だったため、A、B、コア・ブロックの3分割方式とされた。 θガンダムの開発に際しては、様々な技術的難関が山積していたと言われている。しかし、そこにはΖガンダムやその派生機群の開発で培われた多くのノウハウが投入され、結実されていった。最終的にθガンダムは戦艦級の火力を備えると共にサイコミュを搭載し、NT対応能力を備えた当時最高水準の性能を持つ機体として完成した。そして、宇宙世紀0088年3月のロールアウト時において「Ζガンダムを超えるガンダム」との意味合いを込め、ΖΖガンダムの機体名称[1]を与えられたのである。実戦投入から第一次ネオ・ジオン抗争終結に至るまで長期に渡って更新が継続されており、更なる性能向上が図られていったという。 エゥーゴの最高位機種として誕生した本機は、ハイ・メガ・キャノンと多数の高出力メガ粒子砲の搭載、さらに複数個に分離しての航空展開能力を備え、第3・第4世代双方の機能を有し、単機のMSに万能の性能を求めた機体であった。MSはRX-78 ガンダムによって兵器として確立され、Ζガンダムの世代に劇的な性能向上と機能拡張がなされた。それらの集大成となった本機は当時のMS技術の1つの到達点であり、かつてのRX-78が備えていたのと同等の完成度を、その戦果をもって示したのである。 『マスターピース・ダブルゼータガンダム』における独自設定[編集] 本機の原案は、一年戦争終戦後にティターンズにより立案された拠点防衛用の大型兵器「モビルフォートレス」計画における近接戦闘用「随伴機」である。当時最高水準の量産機であったジム・スナイパーIIの改造派生型に「モビルフォートレス」と同等の大型メガ粒子砲を搭載した増加装備を装着し、これを本体と有線接続する計画であったようだ。しかし、自重の増大による機動性能の低下が著しかったうえ、近接戦闘時にはこのウェポンシステムを排除しなければならず、本末転倒の結果となった。そこで、有線接続を廃して「モビルフォートレス」本体と独立したパワープラントを備えた専用機へと計画は移行する。この機体に求められた機能は、「標準サイズの機体に大出力のメガ粒子砲と重装甲を搭載し、なおかつ高機動戦闘を可能とする」というものだった。まず、ジム系の機体にシステムを装備したテスト機が用意され、さらには“次期ガンダム”(詳細は不明)をベースとしたテスト機が製作されるものの、大型ジェネレーターの搭載によるフレームへの過負荷が問題となり、前述の機動性低下の問題を解決するには至らなかった。結局、U.C.0087年初頭に「モビルフォートレス」は単機でMS形態へと変形可能なサイコガンダムとして完成を迎えたため、この時点でティターンズ主導による「随伴機」計画は断念される。しかし、計画に参加していた民間企業アナハイム・エレクトロニクスは“次期ガンダム”の開発に並々ならぬ意欲を示しており、以降の計画の一切を同社が継承することとなる。そして、要求性能である「標準サイズの機体による大火力、重装甲そして高機動戦闘能力」というオーバースペックともいえる機能は新型ガンダム開発計画の目標として適用され、Ζ計画へと導入される。