＿＿＿＿凍えるような寒波も身を潜め あんなに白く輝いていた銀世界も終わった。 桜の花舞う春の風の中 この建築物は再び春休みを終えた生徒達を迎える。 春休みの間、静かだった教室は、また活気を取り戻しつつある。 新しい一年の始まりだ。 音梨高校が、校舎の空気が、今、ゆっくりと動き出す。 ここは、昨今、急激に発展する日本のとある自治体『御霞市』。 その都市化する街並みの一角に佇む、私立音梨高校。 私たちは様々な理由からこの校舎で生活を送っている。 .....そして、今日も我ら音梨高校放送部メンバーの一日は始まるのだ。