それはある晴れた日のことだった．
僕は湖沿いの道を散歩いていた．
すると少し先に湖を眺めている品のよい命題pがいた．僕は会釈をして前を通り過ぎた．
命題pと会ったことなどはすぐに忘れ，歩くたびに起こる砂利の音を楽しんでいた．僕の心は自然によって満たされ，これから起こることなど夢にも思わなかった．
誰かが砂利の音を共に前方から近づいてきていた．少し不穏な音だった．なんとなしに僕は顔を上げた．するとそこには命題~pがいた．僕は吃驚した．なぜ命題~pが存在するんだと戸惑った，気が動転していて，僕は後ろから近付く誰かの足音に気づけなかった．
僕はこのままではいけないとあわてて逃げようとしたが，時既に遅し．振り向いた先には命題pがにっこりとこちらを見て微笑んでいた．僕は絶望した．後ろから命題~pが近づいてきている．命題pもこちらへと近付いてくる．
先程まではあんなに心地よかった砂利の音が僕の脳味噌を掻き回す．全てが終わろうとしているにも関わらず，湖の滾々とした流れは止まらない．ゆらめく水面に僕と命題pと命題~pが映る．
…そこで僕の記憶は途切れた．目が覚めた時には僕の頭髪は爆発していた．
これが爆発律の由来である．

twitter:@1_hoc
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