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    全PC-6601が歌うタイニーゼビウス
    2008年09月15日 03:31 更新
    1983年、 そのパーソナルコンピュータはNEC日本電気より発売された。 定価は143,000円であり、大卒男子初任給の約13万円を 一割ほど上回るものであった。 ファミリーコンピュータが発売し、東京ディズニーランドが開園する中で、 このパーソナルコンピュータは触れる人皆に無限の可能性を感じさせた。 最大の特徴として、内蔵の音声合成により日本語を発声できた。 しかもBASICからコマンドで簡単に発声内容を作ることが可能であり、 2オクターブの音階を加えて歌うという画期的機能を持っていた。 その、パーソナルコンピュータの名は「PC-6601」。 翌年の、 1984年、 そのシューティングゲームはマイコンソフト電波新聞社より発売された。 ナムコ社のアーケードゲーム「ゼビウス」をパーソナルコンピュータに 移植したものであったが、そのハード的制約と表現機能の限界から、 「タイニー」の名前が冠された。 オリジナルとのさまざまな相違点はあるが、マイコンゲームが好きな人々は そのシューティングゲームに歓喜と賞賛の声をあげた。 このソフトを作ったのは、当時中学生だった松島徹。 その、シューティングゲームの名は「タイニーゼビウス」。 時代は流れ、 2003年、 その一見変わったソフトウェアは、人々の古い記憶を呼び覚ました。 「音声合成」、かつて「マシンボイス」とも形容されたそれは、 より自然な声として我々の前に姿を現すこととなった。 LEON、LOLA、MIRIAM、MEIKO、KAITO、 そして初音ミク。現在も彼らと彼らの姉妹達の歌声が、ネット上を 駆け巡っている。 その、音声合成エンジンシステムの名は「VOCALOID」。 2005年、 20年以上経った同じ場所に、ナムコ社はアイドルが歌う シミュレーションゲームを設置した。 アイドルである彼女たちは、歌い、踊り、話し、そして微笑んだ。 彼女たちは、家庭用ゲームとしてリメイクされると、 ナムコ社が予想した以上の反響を二十年前と同じく引き起こした。 その、シミュレーションゲームの名は「アイドルマスター」。